原点

月一で開催されてるECサイトの(代理店)チームミーティングに参加してきました。

この日は、新しいメンバーも増えたので、顔合わせをメインで行いましたが、メンバーが増えてきたこの機会に、次回は、何故この事業に携わろうと思ったのか、そのきっかけと目的・目標を振り返り、発表しようという事になりました。                                                         この目的意識は、事業をやるにあたりとても必要な事ですが、その目的意識を事業にどう繋げていくかで、自分が取るべき行動や今後の展開に大きくかかわるので、とても大切な事です。

ECとは、イーコマースの略で電子商取引の総称です。                                      今後予想されるEC化率や市場規模等、ノビシロの面白い事業である事も勿論あるのですが、自分がECというものに関わってみようと思ったのは、自分の中にある矛盾がきっかけでした。                              

自分は、幼児体育という事業を通して、発達障がいと診断された子どもと接する機会も沢山ありました。       

彼らは、一見理解しにくい行動をよくします。                                   でも、理解しにくいのは大人の勝手な都合で、いつも、彼らには彼らなりの行動に繋がる理由が存在しました。

だから、色んな角度から、色々なアプローチで接しながら、彼らとの距離を少しづつ詰めていきました。

当然ながら、そこにはセオリーは存在しません。                                           マニュアルなんてフィルターで通しても、かえって本質は見えなくなるばかりです。              だから、ひとりひとりに対して、手探りだし、時間も沢山必要でした。                        それでも、自分は彼らから見えている景色が知りたかったし、彼らとの時間は大好きでした。

この個性を大人なになっても守り続けて欲しいなぁ~と、将来がとても楽しみでした。

でも、その反面、強い個性を持って生きる苦労は、自分もよく知っています。

その子の個性を信頼しつつも、誰かの悪意に傷つけられるかもしれないという可能性は否定できません。

                                                   自分は、発達障がいという特性を持って生まれた事に、何の不満もありません。

寧ろ楽しいとさえ思えます。                                         なのに指導する子どもには、個性を伸ばして欲しいと思いながら、その個性が誰かの悪意の標的になる事可能性を考えてしまいます。                                        何故なら、『この個性を持って生まれてよかった』と心から言える時は、色々な事を乗り越えた後だからです。

なるべく普通と呼ばれる立ち振る舞いで生きられた方が波風は立たないのかもしれません。          でも、彼らにとっては、大人が決めた普通という枠にはめる事は、彼らその存在自体を否定する事になります。

だから、それだけはしたくなくて、でも、だからといって彼らが向かう未来について何も考えないのはなんだか無責任な気がして…                                         ECサイトに出会ったのは、彼らの未来の為に出来る事はないかと、色々な可能性を探っている時期でした。

例えば仕事でいうなら、必要とされ、ニーズを満たすからお金という対価か生まれます。          ありのままの自分で居たければ、ありのままの自分を必要としてくれる人と出会わなければなりません。   

でも、逆に言えば、ありのままの自分を必要としてくれる人とさえ出会えれば、普通という枠にはまらなくても、生きていけるという事です。

100人いたら100通り、1000人いたら1000通りのニーズあるし、何とかなるでしょ!                って、そんな簡単ではありません。                                            ニーズには潜在的な物も存在するし、第一、世界中の人に自分を必要としてくれそうかなんて、聞いて歩く事も出来ません。

ネットで世界中が繋がってはいるけど、その無数の繋がりの中では、自分を見付けて貰うなんて至難の業だし、仮に見付けて貰ったとしても、自分の持っている魅力が伝わらなければ、その繋がりもただ通り過ぎていく。

だから、やみくもに、ではなく、戦力をもって関われるこのECサイトをやってみようと決めました。       

それがきっかけです。

こうやって原点に立ち返ると、おのずとやるべきことが見えてきます。

次回はそのやるべきことについて、話そうと思います。