何をもって障がいというんだっけ?

こんばんは!

今日は、うちの近所にある某喫茶店のお話をします。

その喫茶店は、障がい者の就労支援を行っている団体が経営をしています。                                    そのお店の店長さんは、もともと外国で仕事をしていた経験があり、そのつてでコーヒー農園に独自のパイプ持っているそうで、世界中のバリスタが注目していような、滅多に飲めない珍しいコーヒーをメニューに載せていたり、クラブハリエ監修で商品化した焼き菓子が置いてあったり、拘り満載のお店です。                      自分は、その喫茶店を考え事をしたり、その考えを整理したい時によく利用します。                     というのは、そのお店の魅力は、商品やメニューだけではありません。                           店員さんとの距離感も絶妙で、考え事やその考えを整理している時は、誰に気兼ねなく一人の世界を没頭出来ますし、その作業が一段落すると、豆について教わったり、世間話をしたりと、店員さんは気さくに話してくれます。

この、いい意味でほっといてくれる感じが、居心地がいいのです。

この喫茶店就労支援を行っている団体が働く場として運営している喫茶店なので、店員さんも障がい者と診断された方であると思いますが、知人曰く「全然見えない!だって本格的なお店じゃん‼」だそうです。         本格的な店だから…という言葉の裏に、障がいというもののイメージが見て取れます。

確かに昔から、障がいを持っている人を労働者として雇用する場合、単純作業等が多かったように思います。   障がい者と診断された方への働く場の提供について、尽力されてる方も見えますが、単純作業で、人並みの給料を支払おうとすると、それなりの仕事量も必要となります。                               

                                                             世の中には色々な障がいを診断された方がいるので、一概には言えませんが、自分に限って言えば、単純作業はかなり向いておりません。                                        自分で考えて動く方が楽しめるし、成果も出ます。                                                   でも、それは自分に限って言えば、です。                                                 同じADHD・自閉症スペクトラム障がいと言われていても、得意な事・苦手な事は、それぞれ異なります。          

本当は、一人一人の特徴に合わせた仕事と、ニーズを上手く結びつけることが出来たなら、その特徴は付加価値になり、自信になり、暮らしていく力になるのですが、それには、それぞれの特徴をしっかり把握し、商品・サービスとして形にし、実行・継続できるだけのプランが必要です。                           もし、そんな事が出来たなら、今の障がい者雇用の概念やイメージも払拭することが出来ます。                           

この喫茶店だって、敢えて就労支援施設が経営していることを公表する必要はないのかもしれません。         知人に伝える必要もなかったと思います。                               少なくとも、この場所は自分にとっては、『美味しいコーヒーを飲み、くつろいだり、時には店員さんとの会話を楽しむ』そんな場所で、それ以上でもそれ以下でもないのだから。

それでも、自分は『何をもって障がいというんだっけ?』という事を考える機会を、色んな人に色んな形で投げかけていきたいと思います。                                        でもそれは、障がいと診断された方を擁護する為ではありません。

大切なのは考えるきっかけです。                                                 そして、その答えは、必ず人の数だけあるはずです。                          その人にとって正論なら、その人にとっては、それが答えです。                     一方的に主張を押し付けるのではなく、お互いに優しくなれる距離感を掴むことで、尊重し合う道もあるのではないでしょうか。