個性と価値観

こんにちは!

昨日は、勉強会で友達になった25歳の子とプライベートで会いに行きました。                            勉強会では、テーマに沿ってディスカッションするし、コロナで懇親会も延期状態なので、ちゃんと話しをするのは初めてかもしれません。

勉強会での彼の印象は、自信がなくて、自分の事にいっぱいいっぱいで、余裕なく見えていました。                

でも、よくよく話を聞いてみると、自分自身の事をよく知っていて、正直で、とても真っすぐでした。        

周りも見えていない訳ではなくて、コミュニケーションをとる時の距離感が分からず、どこまで踏み込んでいいのか分からず、言動に表れていないだけでした。                                                                       そして、不思議な事に言葉自体はネガティブなのに、どこか淡々としており、表情やオーラからはネガティブさをあまり感じませんでした。                                              これは多分、根本から自信がないわけではないだろうなと感じたので、彼にいくつかの質問をしました。

彼は、自分が周りとズレていて、価値観が噛み合わず、人間関係に苦労していると言っていました。                        

どうやらそこが自信喪失の原因でした。                                                ズレているという感じている個性そのものに自信がないのではなく、人間関係が築けない事に対して自信の無さでした。                                                              自分の個性に対しての引け目なら、その苦しみを目の当たりにしながらも、『その子らしさを大切にしたい』なんて想いはこちらのエゴだろうかと、きっと悩んでたと思います。                                              でも、ズレている自分と周りの価値観との違いに悩んでいるなら、色々な価値観があっていいのだと思えるように、色んな人とその価値観触れて、何かを感じてくれたらいいなと思い、自分の周りの愉快な仲間たち(笑)を紹介する約束をしました。

その夜彼からLINEで、お礼の言葉と『話は変わるけど…』と挑戦してみたいことが出来た事を教えてくれました。                                                                昼間会っていた時は、色んな角度から話題を振っても、あまり興味を示さなかったので、挑戦したい事があると言った彼の言葉は、とても嬉しいものでした。

今はまだ、プランと言えるものではなく、説明の拙さからも、構想が固まりきれていないようですが、『自分のペースで、自分のタイミングでいいから、ゆっくり形に出来たらいいね!』とだけ伝えました。

ひと昔前の自分ならきっと良かれと思って色々聞き出して、形にしようと動いていたと思います。

でも、人にはそれぞれ歩くペースや歩き出すタイミングがあるという事を自分はもう知っています。

例えそのペースやタイミングが、自分にとってスローに感じたとしても、自分がもし、しゃしゃり出てしまったら、その企画から、その子の個性はなくなってしまいます。

変に口を出すより、その子の思う世界観が見てみたいと思いました。

だから、信じて見守ろうと決めました。

そしてこうも思います。

自分のすべきことは、そのやりたい事の近道を探すことなんかではありません。               安心して失敗出来るような環境をつくることなのだと思います。

なぜなら、効率や生産性が重視される今の世の中であっても、成長するにはやはり失敗は不可欠で、一見無駄に見える事の中にも、色々なヒントが詰まっていると感じているからです。

とはいえ、『環境をつくる』なんて、いくら立派な言葉を並べても相変わらずのノープランです(笑)。                               

その子のプランが固まる前に、こちらもプランを詰めていかなければなりません。