星と太陽

人間形成をする上で、とても大切な要素として、以下の3つが上げられるそうです。

①遺伝的な要素                                                    ②逆境による試練                                              ③師匠運

これは、哲学者で教育者である森信三氏が伝え続けていたことだそうです。

つまり、遺伝と逆境と師匠、その3つにより人格というものは作られていくという事なのです。

そして遺伝というものは、生まれた時からの授かりものなので、自分ではもうどうすることも出来ませんが、2つ目の逆境は、自分の選択次第で作り出す事が出来ますし、3つ目の師匠運については、出会いも運だけではなく、自分の想いや行動ひとつで変えることが出来ると思っています。                              

師匠というと、なんだか敷居が高い感じがしますが、自分にとっての師匠とは、かつての上司は勿論、友人や同僚や生徒、生き方や働き方へのヒントをくれる人全員にあたります。                       本の中の松下幸之助や稲盛和夫も、自分にとっては、師匠です。

でも、絶対的な唯一の存在はおりません。                                   何故なら、人は強みもあれば弱みもありますし、その人にとっての強みを真似ても、自分にとっての強みになるとは思えないからです。                                            なので、絶対的な唯一の存在を強いて上げるとすれば、それは自分自身という事になるのかもしれません(笑)。

学ぶの語源は、真似ぶなのだと、よく言いますが、師匠という存在に盲目になり、自分という確かな存在があるのに、そこを見ようとせず、ただそこに近付こうとすることは、本当に成長と言えるのか…             

そう思ってしまう場面に最近よく出会います。

自分は、決して有能ではありません。                                 少々忘れっぽくてポンコツでも、何にでも全力で取り組み、楽しむことを忘れず、体力は馬鹿みたいにあります。

大成はしないかもしれないけど、自分の周りにいる人くらいは、ほんの少し笑顔にする力くらいならあるはずです。                                                    もし夜空に例えるとするなら、全員が太陽になれるわけではないけど、その周りに輝く星のひとつくらいならなれるはずです。                                           太陽になるより、精一杯自分の持ち場で自分の役割を果たす事、それを大切に出来る生き方がしたいと思います。

自分の周りにも、凄く良い個性を持った人たちが沢山います。                         人を尊敬するのは良いと思います。                                      でも、尊敬する人が全てではないし、尊敬する人が出す答えが唯一の答えではありません。               尊敬するあまり、視野が狭くなる可能性も秘めているという事を忘れてはいけないのだと感じています。