何物にも代えがたい成功体験

体操教室の生徒は(ここでいう体操とは、マット運動・跳び箱・鉄棒といった基本的な体の動かし方です)運動が得意な子ばかりではありません。                                        跳び箱や鉄棒など、本当に嫌そうにやったりします。                             得意も苦手も個性です。                                         嫌がることをやらせるのもどうかと思う時もありますが、嫌がる子も少しずつでもチャレンジさせます。              

中には、本当に時間がかかる子もいるのですが、苦労して苦労して、頑張って頑張って、今までできなかったことが出来る瞬間があります。                                               すると、本当に嬉しそうな最高の笑顔になるのです。                               いつも思うのです。                                                       鉄棒が、跳び箱が嫌なわけではなく、出来ない自分と否が応でも向き合わなければならず、そんな自分を信じ切れず、『出来ないの恐怖』に怯えてしまうのです。

出来ない事を続けることは、大人でも至難の業で、考えてみれば、苦手な子にとっては、そんな苦行をやっているようなものです。

そして大人になって実感するのは、出来ない事から逃げずに、時間を掛けてでもクリアすることは、何物にも代えがたい成功体験だとも思います。

だから、自分は子どもの可能性を信じて、頑張れと叱咤し続けようと思います。