しあわせはいつもじぶんのこころがきめる

本日発達障がいで月一で通院している心療内科に行ってきました。

ここでは自分の事もそうですが、知識を得るために色々な話を聞く事も多いです。             

この日は先日、発達障がいの子どもを持つお母さんから相談のあった薬の事を聞いてみました。

例えばADHDの薬で代表的な物に『コンサータ』という物があります。

その効果を説明する前に、ADHAの特性のひとつを簡単に説明させてください。

物事に取り組む時、ADHDの特性を持っていると興味や関心がある事に対しては、何の躊躇もなく、その物事に取り組むことが出来るのですが、反対に自分の興味や関心がない事には、ひどく億劫に感じて、中々手を付ける事が出来ません。                                              ADHDの特性が無ければ、どんなに関心が無くても、『やるべきことはきちんとやる』事がコントロール出来るので、ADHDの特性は我がままこの上なく映るのです。

先程話に出た『コンサータ』という薬の効果は、簡単に言えば『やるぞ』のスイッチを押しやすくする効果があります。                                                         一度服用すれば、その効果は約12時間続くと言われ、体内に残らない為依存性は無いと言われています。

ではADHDの特性を持っている以上、ずっと飲み続けなければいけないのか?

そうではありません。                                                   ADHDの特性があれど、自分の特性に合った方法で習慣付けしていけば、スイッチを入れる方法や感覚を自分の中に学習していき、『コンサータ』無しでも出来るようになります。                      薬はあくまでも、その筋道をつける為の補佐的なもので、自分の意思で習慣付けする事がとても大切です。

更に補足すると、心療内科の療法による投薬の効果は『その医師と患者の信頼関係』が大きく反映されます。

プラシーボ効果ってやつですね。

総じて、ADHDの特性を持ちながら社会生活を送る為に必要な物をひとつあげるとしたら、それは余裕です。

その余裕を持つために必要なのは、信頼する医師という理解者なのか、薬という心の拠り所なのか、はたまた理解ある会社や上司という存在なのなのか、自分を必要としてくれるここ顧客の存在なのか、人により様々だと思いますが、どう自分の中に余裕を作るかがとても重要な事だと思います。

幸いな事に、上記にあげたほとんどが自分の周りにはあり、ささやかだけど楽しい毎日を送れているのです。

でも、それには、発達障がいの特性を持つ当事者だけではなく、周りの人たちにも余裕は必要です。

皆が余裕が持てるような優しい世の中にならなければ、自分が目指す『誰もがありのままの自分』を大切に出来る社会は実現出来ないと思います。

その為に最近思う事。

ひと昔前に言われた勝ち組・負け組とか、どれだけお金を持っいるかではなくで、幸せの定義ももっともっと多様化しなければ、皆が余裕ある社会にはならないのです。

かの相田みつをが『しあわせはいつもじぶんのこころがきめる』という言葉を残していますが、今こそその言葉の意味を考える時ではないでしょうか。