言葉
こんばんは!
先日ある営業マンが、提案を持ってきてくれました。
彼は、恐らく成績優秀なのでしょう。 全身から自信が漲り、流暢に言葉を操っていました。
ただ、ひとつ気になったのは、自分と話しているのに、こちらを見てはいないという事でした。 (こちらを見ていないというのは、視線ではなく心です)
だから、誰の為の提案なのか…その一番大切な事が見えませんでした。
例えその提案がどんないい物であっても、その人が能力があったとしても、大切なのは、人として付き合いたいかだと思っています。
人はテクニックを学ぶと、つい気持ちが大きくなってしまいがちです。 『自分は凄いんだ』と思い込んでしまうことだってあります。 どんなに素晴らしい会話技術も心が伴っていなければ、相手に届きません。
自信と慢心は違います。 慢心は、顧客不在体質を生みます。
どんな時も、どんな言葉も、『自分の為の言葉』になってないだろうかといつも心に止めておいておかないといけないなと思いました。
何故こんな事を書いたかというと…
この営業マンを批判したいからじゃありません。
先日自分の口から出た言葉の中で、ふと『この言葉は、誰の為に言ってるんだろう』と思ってしまった瞬間がありました。 一見正論のようなその言葉は、自分が相手をコントロールしたいが為に出た言葉でした。 「しまった‼」そう思っても、一度口から出てしまった言葉は、慌てて取り消したとしても、なかったことには出来ません。
言葉は、自分を映す鏡のようなものだと思っています。 言葉には、その人の想いが詰まっています。
同じ言葉を使っても、同じテクニックを使っても、その言葉の持つ重みや響きが変わってきます。 だからこそ、小手先の言い回しや理論武装ではなく、正しい心で言葉を発しなければならないと改めて思いました。
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