フラットな視点・フラットな関係

自分は生まれてから、毎日、このADHDという少し癖のある脳波と共に生きています。

そこで感じた事や体験したことは、自分にとっては人生の一部でしかありませんが、発達障がいという特性を持った子どもを持つお母さんには、何かと参考になるようで、たまに相談の電話がかかってきます。

自分は基本的には、みんながみんな同じものを見えているわけがないし、同じものを見る必要もないと思っているし、自分の考えている事なんて、万人に理解される必要もないと思っています。

でも、発達障がいの特性を持っているが為に、誤解されている子がいるなら、自分の経験や体験を話していく必要があると思っています。

発達障がいの特性を持っていると、感性や感覚がズレているので、相手の気持ちを汲取れず、理解できない事が多くあります。                                           よく「相手の立場に立って考えなさい」と叱る大人がいるけど、その大人は、その子どもの立場に立っているのかと疑問に思う事があります。

大人にとっては当たり前の事が、その子にとっては当たり前ではなく、叱られても中々響きません。

「何でこの子には響かないのだろう」「何で同じ失敗を何度も繰り返すのだろう」こんな暖簾に腕押し状態が、なおさらヒートアップさせる。

でも、そんな叱り、何の意味があるのだろう。

自分は小さい頃、たくさん叱られたけど、何で叱られたかなんて、まるで覚えていないのです。                      ただ叱られた記憶だけが自分の中に残っています。

大人にとっては当たり前だからと言って、大人の理屈を押し付けたり、押さえつけてコントロールしようとしたり。                                                             子どもは、上手く説明できないだけで、色んな事を感じて、考えているのです。

だから、大人と子どもという上下関係ではなく、フラット視点で、フラットな関係で、子どもと向き合う事が大切なのだと思います。