効率を求める事の代償

こんばんは!

私事ではありますが、トイレをリフォームしようと思います。                                本当に私事だなぁと思われているでしょうね(笑)。

自分は以前、イベント会社の木工部を経て、店舗の設計・施工をする建築会社で働いていました。          小さい頃の夢は『ブルトーザーのおじさんになる事』でしたし、保育園では木の端材を使って工作ばかりしていた記憶があります。                                                          昔からモノをつくることに、強い関心を持っていたのだと思います。                                   でも、手先は器用じゃありません。                                                          そう気付いたのは、イベントの木工部で働くようになった事がきっかけです。                                              木工部は、イベントブースの図面を見ながら造作をし、当日は現場で組み立てるのが主な仕事です。          

なので当然先輩たちは器用な人ばかりで、「こんなこともできねーのか!」とよく怒られていました。    

一番後輩の頃は、自分も経験を積めば、きっと先輩たちのようになれるのだと当然のように思っていたし、頑張ろうと思えました。                                                     でも、自分より経験が浅い後輩が入ってきて、自分より上手く造作をする様を見た時、自分の不器用さを直視するしかありませんでした。                                                     生憎、入れ替わりが激しい会社だったので、追いつこうとするとその姿はもう無く、その繰り返しで、もうその後輩たちと比べる事などできませんが、自分は約3年その会社に居たので、その間、自分の不器用さやポンコツさを嫌という程思い知らされた3年間でした。                                  今思い返しても、しんどかったことしか思い出せませんが、『自分を知る』事を感じることが出来た、原点のような時間でもありました。

そんな自分も、今やキッチンの交換も照明器具の交換もウッドフェンスも小屋も大抵のリフォームは自分でやります。                                                 自分で言うのもなんですが、まぁまぁやります(笑)。                                         論より証拠という事で、その一部です。

今の自分の事を知っている人は皆、何でも出来るね!器用だね!と言ってくれます。                             

でもその実、ダメダメと言われながらも盲目的にやり続けてきた結果がそこにあるだけで、中身はただの諦めの悪い人なのです。

何でそんな事を書いたかというと、「不器用だから、人の2倍努力しなさい」と言われるのだと、自信なさげに話していたある友人と明日会う約束をしたからです。                                     不器用な事は自信を失う理由にはなりません。                                       でも、そうなるのもなんだかわかる気がします。                                                今の子は、失敗をすることに慣れていません。                                                 失敗をすることは、効率が悪いかのように言われてしまいます。                                     だから、失敗しない様に指導するのです。                                                  その理由は多分、今の社会に人を育てる余裕がないからだと思います。                                       余裕がないから、効率だのなんのかんのと、すぐに結果を求めたがります。                                                そうして生まれるのは『すぐにできないことはダメなんだ』と諦めてしまう文化です。             人を育てることを放棄したのも一緒なのです。                             とはいえ、そういう自分も、会社経営の経験があるので、育てる余裕がない立場も、結果をすぐに求めたくなる気持ちも、正直に言えば分かります。                                             そしてまた、自分の小ささに凹むのです。                                  

その後悔からかもしれません。                                                    自信の持てない若い子を見ると、無性にお節介したくなります。

長い人生の中で、器用だとか不器用だとか、そんなことは些細な事で、不器用なら不器用なりにそれを補う工夫こそが、40歳を過ぎた頃に効いてくるのです。                             20年なんて本当にあっという間です。                                               でも、20歳の自分がこの言葉を聞いたら、きっと40歳までの長い時間を思い、途方に暮れる事でしょう。                    

とはいえ、そんな先の未来なんて、考えるのもうんざりします。                                                                              だから、それよりも、目の前にある一年を一日を一瞬を大切に使って欲しいと思います。                          今目の前にある自分がすべきことに全力で取り組んで下さい。                                       そして出来れば、その頑張った自分を、少しでも前進した今日を、自分の中にストックしていって下さい。                          

何故なら、その小さなひとつひとつの時間の積み重ねが、自信をつくり、自分をつくっていくからです。

明日は、どこまで伝えられるか分からないけど、色んな話をしたいと思います。