真のダイバーシティ!

2021年6月28日

はじめまして!

自分は発達障害と正式に医療機関で診断された41歳です。
まずは自分の事を知ってもらうのが、一番重要だと思うので、                      自分の事を少し紹介させてもらうことにします。

【診断名】
・ADHD(注意欠陥障害)
・多動性障害
・自閉症スペクトラム障害傾向あり

小さい頃から、変わり者とは言われていましたが、30代後半にして病名が付けられようとは、         思いもよらないことでした。
そうです。
自分は、いわゆる大人の発達障害の疑いから、医療機関を受診しました。
最初にかかった医療機関の先生は、とにかく薬で治療をする方針があり、毎回症状の変化を聞かれ、「改善されていない」と伝えると、どんどん薬の量を多く処方され、気付けば吐き気がするほどの薬を処方され、服用制限の限界まで来ていました。
それでも症状は変わらず、やむなく、医療機関を変更しました。

2つ目の医療機関にかかった時、                                  『発達障害は病気のように言われているけど、治るものではなく、また治すものでもない』         そう言われました。
どういうことかと言えば、発達障害とは、脳波の癖のようなものであり、治るものではなく、その癖を把握し、上手く活かすことが出来れば、環境にも上手く馴染むことが出来るという事なのです。                                                      
うまり、発達障害の特性を持っていても、自分が活きる環境であれば、発達障害と認識することなく生活していく事になるので、医療機関の受診をすることもなく、発達障害という認識がないまま一生を終える人も多くいると言われました。

脳波の癖と聞くと、「癖なら治せるだろう」と思うかもしれませんが、脳波の癖とは厄介なもので、環境に適応しようと頑張った事で、脳波が狂ってしまうこともあります。

現に、自分は行動をコントロールしようとするあまり、頑張りすぎて脳波が狂い、起きているときも睡眠時の脳波のままになってしまったからです。

だから、治るものではなく治るものでもない→つまり、活かすものなのだと自分は解釈しました。

発達障がいはネガティブなイメージが付きまとうせいか、知りたくない人や認めたがらない人もいます。活かすなんてとんでもない!と思う人もいるかもしれません。
でも、自分は、自分が発達障がいという事を凄く楽しめていると思います。

そんな自分が、何故自分の経験をブログに書こうと思ったかと言えば、発達障がいという言葉に振り回されて、本当のところが理解されてない様に感じるからです。

発達障がいの特徴を持つ人は、そうでない人より劣っている。

本当にそうでしょうか。                                         確かに、発達障がいによる脳波の癖により、苦手なことはとことん苦手です。               でも、その分得意なことは、とびぬけて得意です。

発達障がいと診断されると、周りは短所にばかり目を向けます。                     そんな環境で、長所を発揮できるほど、人は強くありません。

優劣を前提とした、治療やサポートも誰かが勝手に決めた普通も、当人にとっては自分を否定する事以外何物でもないし、自信を無くすには、十分すぎる足枷です。

2030年の日本社会におけるキーワードは、多様性(ダイバーシティ)と言われていますが、今のままでは、形だけの空っぽなものになってしまいます。

真のダイバーシティを実現する為に、当事者として一番必要だと思うのは理解です。

そして理解とは、一方的に求めるものではなく、当事者自身が自分と向き合い、互いに寄り添い、      初めて成立するものです。    

その理解が少しでも進み、誰かの一歩を踏み出す勇気に繋がれば…

そんな願いを込めて、書いていきますので、宜しくお願いします。